年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人

「年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人」の解説と要約&内容の説明と感想レビュー

「年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人」は2016年に初版発行され、 アマゾンの販売ページでも、多数のレビュー数と、多くの高評価を獲得している書籍です。著者は金川顕教さん。

「年収300万・年収1000万・年収1億円」と3つのグループに分け、 それぞれのグループにはどんな特徴があるのか、グループ間にはどんな違いがあるのか、を分かりやすく解説した本です。

いい大学に入って、いい会社に入れば、裕福な暮らしを送ることが出来る・・・。 そう信じていた著者の金川さんは浪人生活2年の末、立命館大学に合格。大学時代も真面目に勉強に励んで、在学中に公認会計士の資格を手に入れます。

そして就職先も、世界一の会計事務所であるデロイト・トウシュ・トーマツグループから内定をもらい、これから順風満帆な人生が待っていると信じていました。

就職1年目で年収600万円と決して悪くない年収でしたが、「家に帰って寝るだけ」の激務で多忙な日々を送るにつれ、 「俺の思い描いてた人生はこんな感じじゃない」と起業を決意し、その後わずか数年で年収1億円を突破しました。

それぞれの違いを解説している本

こちらの本は金川さんのサクセスストーリーを紹介している本ではなく、あくまで「年収300万・1000万・1億円」の それぞれの習慣の違いや、思考の違いを解説した本になっています。

※サクセスストーリーは「チェンジ」という本の方で書かれていますので、興味のある方はそちらをドウゾ。 「チェンジ〜人生のピンチは考え方を変えればチャンスになる」の解説と要約&あらすじ・内容の説明と感想レビュー

読者の方は、「年収1億円の人の習慣や思考についていけない」と感じるかも知れませんが、 年収1億円を突破する人たちは全員サイボーグのような思考回路をしているのかというと、決してそんな事はありません。

それこそ年収300万円の人も1000万円の人も、そして1億円の人もそこまで大きな違いがあるというよりも、 「わずかな違いの積み重なり」でしか無い事を、この本から学びとる事ができます。

年収300万円の人は、より稼ごうと1000万円の人の思考を学ぼうとしますが、それでは時間の余裕は絶対に作れないと主張する著者。 たくさんのお金を稼いで、尚かつ時間を大切にする為には「年収1億円」の思考を学ぶことが大切なのです。

年収1億円を夢見る人も、そうじゃない人も、学びを得られる本である事は間違いありません。 それでは年収1億円を突破した人の思考回路をちょっと覗いてみましょう。

年収300万/年収1000万円/年収1億円それぞれの行動

仕事のこなし方

  1. 年収300万円の人は、「指示された仕事だけこなす」
  2. 年収1000万円の人は、「すべての仕事をこなす」
  3. 年収1億円の人は、「必要な仕事だけこなす」

ほとんどの人は上司に指示された仕事だけを黙々とこなしているだけかも知れません。 指示通りに動くことをラクだと感じている人もいるでしょう。しかしそれでは自分で考えるチャンスにも恵まれません。

年収1000万円の人は恐らく一人でほとんどの仕事をこなしています。自分に自信があるからこそ出来る事でもあります。 だからこそプライドも高く、何でも自分ひとりでこなそうとします。

理由はやっぱり、他の人に頼むよりも自分で動いた方が的確で早いと思っているからでしょう。 でも現実的な問題として、そのうち作業量が追い付かなっていくの当然です。それでは限界が見えてきます。

1億円を稼ぐ人はその辺を冷静にみています。自分が受け持つ仕事は、もっとも費用対効果の高い仕組みや、集客、マーケティングを考える事です。 自分がやるべき事を明確にしておくのです。

自分は自分の役割だけに徹して、他はチームに任せましょう。相乗効果で何倍もの結果を生み出すチームワークは、こうして生まれます。

オリジナリティについて

  1. 年収300万円の人は、「オリジナリティがない」
  2. 年収1000万円の人は、「オリジナリティがある」
  3. 年収1億円の人は、「他人のマネを極める」

学校の教育でも、仕事の現場でも丸パクリはいけない事、卑怯な事だと思われています。 学力テストでカンニングするのはダメな事ですが、少なくてもビジネスの世界ではそれは違います。

むしろ、先に答えを見てしまっても全然いいぐらいです。 すべて自分のオリジナルの発想だけでやっていける人は本当の天才かつ強運の持ち主だけでしょう。

答えが分からずに試行錯誤する時間なんて勿体ないです。最初に答えを見た方がはるかに効率的。 こういう事に気が付いた人から、上手にマネをして効率的にお金を稼いでいくことが出来ます。

年収1000万円の人は、人のやり方を一部だけマネして効率よくお金を稼ぐことが出来ますが、中途半端にオリジナリティを入れたがります。 おそらく過去の経験上、要領よく生きてきた自信があるから自分で判断してしまうのですが、それは間違いです。

年収1億円の人は、余計な事で躊躇しません。上手くいっている人のマネを徹底的にやることが、お金を稼ぐ為の近道だと知っているのです。 洋服・持ち物・思考・行きつけのレストラン、外見から内面まで、その人のありとあらゆる物すべてをマネしていきます。

逆に言い換えると、今まで身に付けた知識や常識から上手に「できない理由」を先に考える人は絶対に成功なんてしません。 何かを始めようとするなら、まず師匠を見つけ、直接教えてもらって下さい。

自分のオリジナリティが何なのかを、最初から理解している人なんてほとんどいません。 徹底的にマネする事でようやく自分のオリジナリティに気付くことが出来るのです。

調べごとについての意識の違い

  1. 年収300万円の人は、「気になる事を調べない」
  2. 年収1000万円の人は、「気になる事はきちんと調べる」
  3. 年収1億円の人は、「気になったら即座に行動する」

行動力の有無は収入の違いにダイレクトに直結します。 周りの環境を整えていく事も同じぐらい重要なのですが、それよりも個人で変えていく必要があると感じるものがあります。

それが行動スピードです。気になった事とか、分からない事があったら、その場ですぐに調べて解決してしまうのが非常に大切なんです。 未解決の事を放ったらかしにしておくと、どんどん積もって、最終的にものすごい量になって後からやるしかなくなってしまいます。

年収300万円の人は、すぐやる事の大切さを分かっていません。頭では分かっているのかも知れませんが、そこに行動が伴っていないのです。 年収1000万円の人は、やる事はやりますが、日常の業務を中断してまでやろうとは考えていません。

自分が今集中している事こそ価値のある仕事だと信じているからです。しかし実際は、自分の集中している事が本当に大事なようであるとは限りません。 すぐ目先のことをやれば良い訳ではありません。

年収1億円の人は、本当に大事な事と、自分の集中力を別モノだとしっかり理解しています。だからメールでも何でも、来たものに対しては即レスします。 その場ですぐ解決していく。それが自分の時間を大きく確保してくれるものであると考えているからです。

それぞれのデスク環境

  1. 年収300万円の人は、「デスクが散らかっている」
  2. 年収1000万円の人は、「デスクは整理されている」
  3. 年収1億円の人は、「デスク自体がない」

よく、「その人の頭の中は、デスクを見れば分かる」なんて言われますが、これは当たっていると思います。 デスクが散らかっていると、どこに何があるのか分からないですし、単純にデスクが片付いている方が仕事の効率も高いのは当たり前の事実です。

自分の机の上に何があるかを人に説明できる状態であれば、外出中に外から電話して、同僚に仕事を手伝ってもらう事もスムーズですし、 誰かが自分の代わりに自分のデスクで仕事をする事だって可能なわけです。

ただし、年収1億円の人はデスク自体を持っていません。 スマホやノートPCさえあれば、どんな場所だってデスクになってしまいます。

アイデアの生まれやすい場所や、体をリラックスさせる場所、集中力を発揮できる場所など、 どこでも好きな場所に移動しつつ、仕事をこなす事ができるのです。

デスクやオフィスに縛られる事なく、いつでもどこでも仕事ができる。裏を返せば、遊んでいる合間に仕事をする事が可能だという事でもあります。 ホテルを泊まり歩いたり、観光地を巡ったり、海外旅行をしながらでも仕事はできるのです。

その方がアイデアも生まれますし、反対にオフィスに縛られる事の方が非効率的です。 そこには上司もいないし、オフィスもありません。サービス残業という概念すらもありません。

デスクなんて無くても仕事ができる事を自由だと感じられるようになれば、それはもう「稼げるマインド」になっているという事かも知れません。 四六時中ビジネスの事を考えられる環境のことを「自由」と呼びます。

打ち合わせ方法

  1. 年収300万円の人は、「会社の会議室で打ち合わせする」
  2. 年収1000万円の人は、「評判の高級店で打ち合わせする」
  3. 年収1億円の人は、「いつも違う場所で打ち合わせする」

年収1億円の人は、打ち合わせをとても重要視しています。ほとんど打ち合わせによって仕事そのものが動いていくからです。 自分にしか出来ないこと以外はすべてアウトソーシングしてしまうのが稼ぐ人の考え方です。

だから、ほとんど自分が手を動かしてやる仕事というのはなく、打ち合わせによってディレクションしたりする業務がほとんどになります。 必然的に、打ち合わせによって人がどのように行動するのか、細かい部分にまで徹底的に考え抜きます。

年収300万円の人が、会社の会議室しか使わないのは、ほとんどの打ち合わせが無駄なことに思えるからです。 実際にその考えは的中している場合もあります。

自分がやっている業務のほとんどは、どれだけ手を早く動かすかという作業なので、打ち合わせをしている時間があれば、 どんどん手を動かしていたいと思うようになります。だから近場の会議室で打ち合わせを済まそうとします。

年収1000万円の人は、マネジメントする立場なので、打ち合わせの仕事もかなり重要です。 その為、できる限りモチベーションが上がるように、評判の高級店を予約して、そこで打ち合わせしようとします。

ただ年収1億円の人は、いつも同じ場所で打ち合わせする事が、同じ発想しか生まないことを良く知っています。 打ち合わせは人間同士が顔を突き合わせてするもの。単なる情報交換だけではなく、感情や気分的なふれあいも含まれています。

例え同じ打ち合わせメンバーであっても、毎回違う場所で打ち合わせをする事によって、 少しでもフレッシュなアイデアが生まれる事を期待しているのです。

たとえ同じ人間であっても、場所が変われば人も変わるのです。

年収300万/年収1000万円/年収1億円それぞれのマインド

仕事の取り組み方

  1. 年収300万円の人は、「嫌な仕事から逃げる」
  2. 年収1000万円の人は、「嫌な仕事に立ち向かう」
  3. 年収1億円の人は、「仕事そのものを楽しむ」

夢や目標がないまま過ごしていると、毎日指示されたことを流れ作業でやっているだけになります。 「やらされている」という感覚が強くなると、仕事は面白くありません。

年収300万円の人に共通しているのは「仕事をする時に自分の頭を使わない」という事です。 今の年収さえ維持できれば良いという考えであれば、自分の頭を使って仕事しようという気持ちになりにくいのかも知れません。

年収1000万円の人は、毎分毎秒、必死になって働いています。 けれども、この人たちは家に帰ったらクタクタになっている状態です。

ほとんど毎日、ベッドに倒れ込むような日々を過ごしている人も少なくはないはずです。 年収1000万円の人にとって、仕事というのは苦しくて、つまらない部分も多いけど、一生懸命やるしかないものです。

年収300万円・年収1000万円の人には共通点があります。それは基本的に仕事はつまらないもの、楽しくないものだと考えています。 その「イヤだ」という気持ちが収入増を妨げている部分でもあると思います。

一方で年収1億円の人は、仕事を楽しんでいます。もちろん必死ではあるんですけど、ほとんどストレスを感じていません。 そもそもビジネスは楽しいものだという信念があって、彼らは好きだからビジネスをしていると思っています。

年収1億円の人たちは、漏れなく全員、よく遊び、よく学び、よく働いています。 よく働いて、よく遊ぶ人たちはオンとオフの違いがありません。

得意なことをして能力を発揮することが仕事になっているので、ストレスの感じようがありません。 やるだけ成果が上がり、報酬も増える。余暇に費やす時間も増えるので必然的にオンとオフの境目がなくなってきます。

年収1億円の人にとっては「生活=仕事」なのです。 ビジネスは得意な分野を伸ばして楽しむチャンスといえるのです。

学歴と肩書き

  1. 年収300万円の人は、「学歴と肩書きにコンプレックスがある」
  2. 年収1000万円の人は、「学歴と肩書きに自信を持っている」
  3. 年収1億円の人は、「行動や結果に自信を持っている」

社会的な肩書きというのは、何かしらの形でほとんどの人が気にしているものではないでしょうか。 学歴が低い事を気にしてしまう人は自分ができない事に対して、学歴のせいにしてしまう事があります。

年収1000万円の人は、学歴や経歴の話が大好きな人が多いです。 なぜなら、ある程度の有名大学を卒業し、ある程度の一流企業に勤めているからです。

しかし、そういった「これまでの努力の成果」はビジネスをやる上で、足かせになる事があります。 例えば新しくビジネスを始めたり、投資をしたりといった場面で、まず失うものから先に考え始めてしまうからです。

優秀だからこそリスクが取れず、必死に努力して手に入れた「過去の栄光」や「肩書き」 が通用しない世界で戦っていく事は得策ではないと考えてしまうのです。

年収1億円を稼ぐ為には、社会的な肩書きを気にしてはいけません。 学歴というのは単に高校卒業時のテストの点数が良かったというだけの話です。

当然ですが、その後にどれだけ成果をあげたかの実績が大切なのですが、いい大学、いい会社に入社した人は、 入社時=本人の最大値、という人がいるのです。

例えば高校で断トツ1位の運動能力があった人も、その後の20年何も運動していなければ、週1回の運動を20年続けた人よりも能力は劣ります。 その程度のことを理解していない人が多いのです。

結果がすべてです。直接的に結果を出すのが学歴や社歴ではないという事は誰でも知っている事です。 どんな社会的背景があろうと、結果にこだわれる人、結果にフォーカスできる人、それが成功できる人なのです。

リスクに対する認識

  1. 年収300万円の人は、「リスクがあるとやらない」
  2. 年収1000万円の人は、「リスクヘッジする」
  3. 年収1億円の人は、「リスクに挑戦する」

多くの人はリスクを取りません。リスクを恐れているからです。確率ではなく、失敗するかも知れないという感情が大きくなってしまうのです。 稼げない人は、リスク=恐怖であると考えています。

リスクとは、「危険性」の事であって、それ以上でもそれ以下でもないんです。 年収1000万円の人は、まずリスクヘッジする事を考えます。しかしそれもリスクを感情的に捉えようとしています。

リスクヘッジとは、これをやっても大丈夫だという安心感。 それにチャレンジして絶対に上手くいくという確証がなければ、目の前に転がっているチャンスに飛びつけないからです。

年収1000万円ともなれば、頭の良い人ばかりですから、様々な考えが思い浮かんで、「これはリスクになるぞ」という部分を見つけて、 最終的には止めてしまう判断をくだす人が圧倒的に多いのです。

そして年収1億円の人は、リスクを恐れません。どんなに失敗する可能性があっても果敢にチャレンジしていきます。 リスクを恐れてチャンスを逃すことの方が得るものが少ないと肌感覚で理解しているのです。

もちろん何も考えずに行動に移しているわけではありません。それに乗るべきか否か、行動しながら考えを巡らせるのです。 客観的なモノサシを使って考える事で、自分の感情的な判断を排除することが出来るのです。

チャンスというのは一度しかやって来ません。 それをキャッチして、ビジネスを拡大させたり、人脈を増やしたり、新しいアイデアを得ようとするのが年収1億円の人です。

もしも失敗したとしても、いい経験になったと考える人が多いです。失敗から学び、次に成功する為の布石にしていくのです。 リスクを恐れてチャレンジしないのは、成長を拒否するという事と同義です。

リスクは感情で判断してはいけません。チャンスがきたらまず飛び込んでみる。そこから始めてみましょう。

  1. 年収300万円の人は、「諦める理由を考える」
  2. 年収1000万円の人は、「保身のために考える」
  3. 年収1億円の人は、「成功するために考える」

常にネガティブ思考の人は、新しいチャンスを得たとしても、「時間がない」「できない」といった発言をします。 そういう風に考えてしまうのは、新しい事を始めるのが不安だからなんですね。

年収300万円の人が最初に考えるのは「できなお理由」です。自分なんかが本当に出来るのだろうか?と行動を始める前に自分で結論づけるのです。 冷静に下した判断というよりも、不安をどうにかして消そうとして出てきた結論です。

年収1000万円の人は、このような事はせずに、冷静に判断しようとします。 最初の段階で、ネガティブ思考なわけではないので、可能性もリスクも客観的に導き出そうとするのです。

実行した場合の「可能性・リスク」と、実行しなかった場合の「可能性・リスク」を比較しようとしています。 しかし最終的にやるのは「可能性」の比較ではなく「リスク」の比較になります。

年収1億円の人はがやっている事は、ネガティブ思考の人たちと反対の事をしています。 先に結論づけてしまうのです。しかも、その結論というのは「俺なら絶対できる」というもの。

何事であっても、絶対にできると思って行動に移ります。そこにある「可能性」を信じ切るようなイメージです。 目の前に新しいチャンスがやってきた時にできると思うのか、できないと思うのか、結果を決めるのはその違いだけです。

年収1億円の人は「簡単ですよ」「絶対に出来ます」といった言葉を口癖にしています。 「難しそう」などといった後ろ向きな言葉は使いません。それはマイナス思考を生むだけです。

もちろん本当に「絶対にできる」と信じ切っている部分もありますし、徹底的にプラス思考で考えているところも大きいですが、 それはある意味で「ハッタリ」を使っているという事でもあります。

プラス思考の言葉を口癖にしていれば、プラスの行動や結果が自然と身についてくるのです。 もちろん信じ切る事ができれば一番良いですがハッタリの部分があっても構わないのです。

自分を信じ切るのが難しい人の為に「ハッタリ」をかまして生きていく事の重要性を説いた本がありますので、こちらもドウゾ。 「ハッタリの流儀」の解説と要約&内容の説明と感想レビュー

  1. 年収300万円の人は、「決断しない」
  2. 年収1000万円の人は、「熟考して決断する」
  3. 年収1億円の人は、「即断即決する」

ビジネスの現場では、大事な局面というのは沢山あります。場合によっては、その瞬間に「大事な局面だ」 とは分からずに、後で振り返った時に、「あの時がターニングポイントだった」と気付くような事もあります。

大事な局面での判断力が、成功と失敗を分けるポイントになりますが、経験上、ここをじっくりと熟考しようとすると大抵は失敗します、。 決断と言うのはスピード感が一番大切なのです。

そういう風に思える理由が2つあります。1つ目は単純に迷う時間がもったいないという事。 2つ目は迷っているとマイナス思考に入り込みやすいという事です。

マイナス思考に入り込みやすいのは、考えてみれば当たり前の話なんです。メリットとデメリットを比較していると、人間は最終的にデメリットの方で比較してしまいがちです。 人間の本能的に「ネガティブバイアス」が掛かっているのです。

普段から迷わない事を心掛けている人は、目標や行動指針が常に明確なんです。 いつも最善の選択ができるように、目指すべき指針をクリアにしています。

本筋をシッカリ定めてあるので、そこから大幅に外れていなければ、結果はそんなに変わらないという事を理解しています。 年収1億円の人は、時間は有限なのだという事を常に意識しています。

お金は増やしていく事が出来ますが、時間はどんどん無くなっていくものです。悩んだり迷っているのは無駄に時間を消費している事になります。 そう考えていくと、即断即決になっていくのです。

どうしても熟考してしまう人であれば、考える時間に期限を設けましょう。 そうしないと、ただただ時間を浪費して、結果的に何も得られずに終わってしまいますから。

  1. 年収300万円の人は、「仕事を後回しにする」
  2. 年収1000万円の人は、「仕事をすぐにやる」
  3. 年収1億円の人は、「仕事の割り振りをすぐにやる」

仕事は受け取った瞬間が勝負です。後回しにできる仕事ほど、早めに片付けていく事が効率化のカギになります。 例えば、メールの返信ひとつにしても当てはまります。

一言だけ「ありがとうございました」と返すだけのメールがあったとして、それは当然ながら忙しい時にわざわざやるねき仕事ではありません。 だから「忙しくない時にやろう」と思ってしまいがち。

でもそれは間違っています。それは自分にやるべき事を作らない人の発想です。 開いている時間があれば、自分を磨く為の時間だとか、稼ぐ為の副業だとか、そういう事に充てようという発想がない人が考えがちな事です。

つまり、忙しくない時と言うのは、メールを開いている今なんです。本当に忙しい時はメールを開く事も出来ないのです。 後からもう一度メールを開いて、また文章を読み直して、やっと返事を打ち始めるなんて時間がもったいないです。

その時間に対する意識の差が、年収300万と年収1000万という違いになって現れるのです。 それでは、年収1億円の人はどう対処するのでしょうか。

仕事が発生した瞬間に、誰に何をやってもらうか、即断即決しています。 会社員には難しいかも知れませんが、外注したり、仕組み化したり、自分でやらなくても仕事が回るように、事業をブラッシュアップしています。

自分が何かを新しく始める時は、常に誰とパートナーになるかと考えます。 自分ひとりだけの力ではなく、周囲の人との相乗効果を高めて最大化する事を考えているのです。

それが、すべての仕事の効率化につながっていくのです。 今より「ちょうどいいタイミング」なんて存在しないのです。

「年収300万円はお金を減らす人 年収1000万円はお金を増やす人 年収1億円はお金と時間が増える人」の書評と感想

さて、年収300万・年収1000万・年収1億円の人の「行動編」「マインド編」を簡単に駆け足で解説してみました。 如何だったでしょうか。

冒頭でもご説明しましたが、それぞれに決定的な大きな能力差があるというよりも「小さな違いの積み重なり」 の部分が沢山ある事に気付けたんじゃないかと思います。

ほんの小さな「意識の違い」や、「行動の差」が年収に大きな差となって現れているんですね。

本書では「行動編」「マインド編」だけではなく、「人間関係編」「お金編」「時間編」「環境編」 といった具合にまだまだ沢山の違いについて言及されています。

1つ1つの文節が完結にまとめられていて、とても読みやすい本ですし、 もっと詳しい内容が知りたい方は是非とも書店にて実際に手にとって読んで頂ければと思います。

少しの意識の差で大きな収入差が生まれている事を知れて良かったです。日々の自己成長を怠らなければ大幅な年収アップも夢ではないですね。 それではまた次回の書籍レビューでお会いしましょう。 最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。