人生はニャンとかなる! - 水野敬也・長沼直樹

「人生はニャンとかなる!」の解説と要約&内容の説明と感想レビュー

「人生はニャンとかなる!」は2013年に初版発行された猫の写真を多用したエッセイ集(名言集)です。大ベストセラー「夢をかなえるゾウ」の著者、水野敬也と長沼直樹による共著。 こちらの本はシリーズ化されていて「人生はワンチャンス!」「人生はZOO(ずー)っと楽しい!」など猫以外に、犬や他の動物を多用したエッセイ集がある。

「人生はニャンとかなる!」の犬版である「人生はワンチャンス!」は当サイトでも書評レビューしていますので宜しければコチラもどうぞ。 「人生はワンチャンス!」の解説と要約&内容の説明と感想レビュー

まずは簡単に本の内容を紹介

この本には「明日に幸福をまねく68の方法」という副題が付けられており、「仕事」「習慣」「コミュニケーション」 など7つのカテゴリー毎に分けられており、全部で68枚の可愛らしい猫の写真と共にキャッチコピーが添えられています。 ※この辺りは前作の「人生はワンチャンス!」とまったく同じ構成です。

ページ1枚に写真とキャッチコピー(大切なこと)が記載されていて、そのページの裏面には 「偉人のエピソード」や「偉人の名言」が載っていて、名言の内容をより深く理解できるように構成されており、1ページ完結型となっております。

今回はそんな1ページ完結型の構成を踏襲し、私が気に入ったキャッチコピーを厳選・抜粋し、猫の写真と共にご紹介していきたいと思います。

本に載っている猫たちの写真はどれも可愛らしくて素晴らしいのですが、写真をそのまま流用する訳にはいきませんので、 著作権フリーの別の猫の写真に差し替えてご紹介させて頂きますので、その点ご了承下さい。

もじも道に迷ったら、一番いいのは猫について行くことだ。猫は道に迷わない。

チャールズ・モンロー・シュルツ

カテゴリ1「START / スタート」

「スタート」カテゴリには8つの「大切なこと」が紹介されています。どれもなかなかの名言で心に響くものが多かったです。 そして写真の猫が可愛いのなんの(笑)私が特に良いと感じた2つをご紹介します。

隙があるから好きになる

【隙があるから好きになる】

マリリン・モンローは1953年の「ナイアガラ」のヒットにより大スターとなりました。 この映画の中で自身が考案した「モンロー・ウォーク」と呼ばれる、お尻を振る特徴的な歩き方を披露して注目を集めました。

彼女は右のヒールの高さを左のヒールの高さより6mmほど低くする事で体のバランスをわざと崩し、お尻や腰を使って バランスをとらなくてはならない体勢にしていたのです。

人は完璧なものを求めている訳ではありません。 欠点やダメな部分が自分自身を魅力的に見せてくれることがあります。

優れた所がありながら、疎んじられる人がおり、欠点だらけでも好かれる人がいる。

[ラ・ロシュフコー] フランスの貴族│1613 - 1680

日々成長する事や向上心を持ち続ける事はとても大切ですが、その反面、 まだまだ不完全で未熟な自分自身を認めてあげ、受け入れてあげられるように心掛けないといけませんね。私ももっと自分大好きになります。

見えないところにヒーローはいる

【見えないところにヒーローはいる】

1980年代、ダグラス・プラッシャーはクラゲの蛍光タンパク質を研究していました。 そして3年後に蛍光タンパク質の複製に成功した彼は、この発見を他の科学者に共有し、そのメンバーの中にマーティン・チャルフィーがいました。

プラッシャーはその後も蛍光タンパク質の研究を続ける予定でしたが研究費が貰えず、職を失ってしまいます。 2008年に先述のチャルフィー / 下村脩 / ロジャー・チェンの3人は蛍光タンパク質の功績でノーベル賞を受賞。しかしそこにプラッシャーの名前はありませんでした。

その時、自動車販売店で運転手をしていたプラッシャーはこう語る。 「自分が研究を続けられない状態だったのだから、複製した蛍光タンパク質遺伝子をチャルフィーに渡しておいて本当に良かった」

プラッシャーのような、光の当たらない場所にいるヒーローが世界を支えています。

本当に価値のあるものは野心や義務感からではなく、人間に対する愛と献身から生まれます。

[アルベルト・アインシュタイン] ドイツの物理学者│1879 - 1955

世の中には著名人や有名人にスポットが当たったり、成り上がりやサクセスストーリーが好まれる傾向にあると思いますが、 こういった「縁の下の力持ち」の方が人口の大半だと思います。

「注目される/されない」「目立つ/目立たない」に関わらず、自分ができる仕事を愚直に取り組む事が大切なんだなと感じました。

カテゴリ2「WORK / 仕事」

人生のかなりの時間を費やす事になる「仕事」。そんな仕事が楽しければ幸せだし、仕事を苦痛に感じていれば地獄かも知れません。 仕事に対して少しは好きになる、もっと好きになれるようなキャッチフレーズをご紹介します。

すべての色に役割がある

【すべての色に役割がある】

経営の神様と言われた松下幸之助。彼には酒好きでケンカっ早い部下がいたのですが、その部下に先端事業を一任しようとすると周囲から反対された。 「あいつには悪いところもあるけど、良いところだって沢山ある」と松下は答えた。

しかし松下は個性的な人間ばかりを集めていた訳ではありません。 個性だけでは集団は成り立たないと考え、一見何の特徴もないような人にも積極的にどんどんチャンスを与えていきました。

松下はこう言う。「すべての部下が偉く見える。私より学問ができ、才能があるからだ。」 どんな人にも、その人にしかできない役割があります。その役割を見抜いた時、強いチームが生まれるのです。

お互いの長所短所をよく知り合い、そして欠点を補い合う。そこから共同の仕事の発展が生まれる。

[松下幸之助] 松下電器創業者│1894 - 1989

目立つカラーの赤や黄色。クールな黒やネイビー。清廉潔白なホワイト。あなたは何色でしょうか。 もしかするとあまり人気のない山吹色や黄土色かも知れません。でも自分にしか出来ない役割があるのです。オンリーワンを目指しましょう。

親友より戦友

【親友より戦友】

googleの共同創業者であるラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンはスタンフォード大学で知り合いました。 インターネットの情報検索について「もっと良い方法があるはず」と考えが一致し、共に研究を進める事になります。

こうして研究にのめり込んだ二人は大学を休学して1998年にgoogleを創業。友達の家のガレージを借りて、そこで寝食を共にしながら働いた。 当時を知る教授は彼らについてこう語っています。

「二人は他の生徒と比べて特別優秀だという訳ではなかった。特別なことと言えば、彼らはとても大胆だった」。 二人が大胆な行動を取れたのは、共に戦う仲間を見つけられたからでしょう。

プライベートを充実させる為に友人も大切ですが、強い使命を共有する仲間はあなたの人生を輝かせてくれます。

仕事は仲間を作る。

[ゲーテ] ドイツの劇作家│1749 - 1832

このページを読んでいるあなたが、もし学生だったとしたら「親友より戦友」という言葉がうまく飲み込めないかも知れません。 学生時代からの何でも分かりあえる幼馴染や大親友は、何もかもを忘れて笑って過ごせるほどに貴重な存在です。

でも社会人になって働くようになるとお互い仕事で忙しくなるし、そして結婚しようものなら、さらに会う機会が減ってくる。 大人になってからは「仕事する時間」がメインの時間になってくる。そこで一緒に働く仲間【戦友】を作る事は正にあなたの人生を輝かせてくれるでしょう。

カテゴリ3「ADVENTURE / 冒険」

「冒険」とは様々な土地や国を渡り歩いたりする意味以外にも「挑戦・チャレンジ」という意味合いも含まれています。 自分の人生、ワクワクした気持ちをもって冒険に挑んでいきましょう。

脱・箱入り娘

【脱・箱入り娘】

白衣の天使ナイチンゲールは「戦場で苦しんでいる人達の世話をしたい」という信念の為にあらゆる事を捨てました。 彼女は裕福な家庭の生まれでしたが「上流階級の奥方になっては看護活動ができない」と3度されたプロポーズを断ります。

また、大きな名声を得た後、彼女のもとに講演会の依頼が殺到しましたがその講演依頼もすべて断ってしまい、 自分が学んだ看護の事を後輩たちに伝える為に執筆に専念しました。

ナイチンゲールほど自分の信念を強く持つことは難しいかも知れませんが、 安全で守られた場所に留まらず、自分の気持ちに真っ直ぐ生きましょう。

安心、それが人間の最も近くにいる敵である。

[ウィリアム・シェイクスピア] イギリスの劇作家│1564 - 1616

ナイチンゲールが有名な看護師である事は知っている人も多いと思いますが、 これほどまでに強い信念を持って生きていた事を知っている人は少ないのではないでしょうか。

90歳の老人たちは人生を振り返って「もっと冒険しておけば良かった」と、90%以上の人がインタビューで答えたそうです。 このインタビューに関しては別の記事でまとめているので良かったらドウゾ。 「あした死ぬかもよ?」の解説と要約&あらすじ・内容の説明と感想レビュー

自分のキャラを壊そう

【自分のキャラを壊そう】

作曲家のバッハには養わねばならない子供がたくさんいました。少しでも収入を増やそうと、副業アルバイトも積極的に行いました。 他の音楽家たちはプライドが高く仕事を選んでいましたがバッハは依頼を受ければどんな仕事もやりました。

例えば葬式用の曲を作ったり、コーヒーのCMソングも作曲しました。そしてこれらの幅広い仕事が様々な音楽家に影響を与え、 のちに「音楽の父」と評されるほどになりました。

自分で自分のイメージを固定してしまうと、可能性を閉ざすことになります。 これまで経験していない分野にも積極的に挑戦してみましょう。

鳥は卵から無理に出ようとする。卵は世界だ。生まれようとする者は、ひとつの世界を破壊せねばならぬ。

[ヘルマン・ヘッセ] ドイツの作家│1877 - 1962

「自分はこんな性格だから」「自分はこういうキャラだから」こう決めつけて固定化していませんか? ヒヨコが卵の殻を破って出てくるのと同様に「自分の殻」を突き破って可能性を広げてみるのも良いかも知れません。

世界はネットじゃ味わえない

【世界はネットじゃ味わえない】

「ファーブル昆虫記」のアンリ・ファーブルは元々は教師をしていて、忙しい教師生活の合間を縫って、昆虫や植物の標本を集めていました。 ある時、生きた昆虫を「直接」観察して行動の謎を探りたいと考えます。

その後、55歳から91歳までの間、彼は大自然の中で自分の目で観察したものだけを元にして「ファーブル昆虫記」を完成させます。 その行動学的な研究手法は、後世の科学発展に大きな影響を与えたと言われています。

本当の知識とは、自分の目や耳で直接触れた時に身に付くものです。 現実世界で経験する機会を増やしましょう。

真実の多くは個人的に経験して初めて心の奥底から理解できる。

[ジョン・スチュアート・ミル] イギリスの経済学者│1806 - 1873

私の胸にグサリと突き刺さった、とあるTVドラマのセリフを1つご紹介したいと思います。

「自分のやっている事を鏡に映して見た事があるか?小さな機械(パソコン)の前で指先だけ動かして悦に入ってる姿が見えるはずだ。 そんな奴の事なんて誰も信用なんてしない。本当に何かを変えたかったら、人々の考え方を変えたかったら、姿を現して最前線に立つべきだ。」

暇さえあればパソコンやスマホを触って、すぐバーチャルの世界へ身を置いてしまう私自身への戒めの意味を込めて。 直接、目で見て耳で聞いて、リアルな現実世界をもう少し大切にした方が良いと感じる場面があります。

花火大会に出向いた時、夜空に上がる打ち上げ花火をスマホで撮影しながら画面越しで花火を見てる人、意外と結構多いです。 自分の目の前で花火が上がっているにも関わらず、眺めているのは花火ではなくスマホなのです。何だか違和感を覚えます。

カテゴリ4「RELAX / リラックス」

このカテゴリはハッキリ言って小休止(リラックスという意味ではなく内容が薄いという意味・・)です。 「肩の力を抜こう」と言ったごくごく無難なキャッチフレーズが多かった印象です。1つだけ紹介します。

そんなに悩むこと?

【そんなに悩むこと?】

世界で初めて活版印刷を発明したのはグーテンベルグですが、彼が生きた時代は本を一冊ずつ手書きで筆写していました。 彼は活版印刷の技術を使えば素晴らしい知識を多くの人達に伝える事ができると期待していました。

その一方で、価値のない本も簡単に印刷できてしまうことに不安を抱いていました。 そして活版印刷の公表を踏みとどまり、そのまま長い年月が流れ、散々悩み抜いた末、公開を決めました。

その結果、活版印刷はルネサンス期の三大発明に数えられるほどの衝撃を世界に与えました。 思い悩むより、行動を起こしてから考えた方が良い結果を生むことがあります。

ある事を真剣に三時間考えて自分の結論が正しいと思ったら、三年間かかって考えてみたところでその結論は変わらない。

[フランクリン・ルーズベルト] 第32代米国大統領│1882 - 1945

「机上の空論」と言われるように、実際に行動をしてみないと分からない事が多いもの。 熟考してから行動に移すのではなく、走りながら考えろ、と起業の世界では良く言われています。

ただし、「準備8割、実行2割」といった格言もあるように準備段階を怠るな、といったメッセージも多数存在します。 「準備万端」「即行動」どちらか一方にばかり傾倒してしまうのではなく、ケースバイケースで使い分けるようにしたいですね。

カテゴリ5「HABIT / 習慣」

「習慣が変われば人生が変わる」とは有名なマザー・テレサの言葉ですが、いろんなビジネス書や自己啓発書でも習慣の大切さについて言及されています。 他の本と内容が重複しているかも知れませんが、再認識という意味も込めて紹介します。

誘惑は目に入らない場所へ

【誘惑は目に入らない場所へ】

「少年よ、大志を抱け」で有名なクラーク博士。彼が教頭を務めていた学校では、お酒を飲んで問題を起こす生徒が絶えなかった。 クラーク博士は生徒に注意をしましたが、なかなか説得力を持って諭すことが出来ませんでした。

なぜなら彼自身もお酒が大好きでアメリカから日本へ来るときに1年分のお酒をあらかじめ用意して持ってきていたからです。 そこでクラーク博士は模範を示すために、生徒の前でその1年分の酒瓶を並べ、すべて割って処分しました。

そして「諸君らも自分を律するように」と諭しました。すると生徒たちもお酒で問題を起こす事がなくなりました。 努力を邪魔する誘惑は見えない所へ追いやってしまいましょう。

私は敵を倒した者より、自分の欲望を克服した者の方を、より勇者とする。自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。

[アリストテレス] 古代ギリシャの哲学者│B.C.384 - 322

自分の集中力を奪ってしまうものは排除してしまいましょう。ついつい見てしまうテレビのコンセントを抜いて対処するというエピソードが 「夢をかなえるゾウ」の中でもありました。もし興味がありましたらコチラもどうぞ。 「夢をかなえるゾウ」の解説と要約&あらすじ・内容の説明と感想レビュー

時間を守る人は信頼される

【時間を守る人は信頼される】

フランクリンが書店の店主をしていた時「2ドルは高いから値引きしろ」と言う客がいました。 するとフランクリンは「では2ドル50セントになります」と言い返しました。

客は怒って「冗談をいうな。本当はいくらだ?」。するとフランクリンは 「3ドルです。時間はお金です。私としても先ほど2ドルで買って頂いた方が時間を損せずに済んだのですが・・」と答えました。

この言葉に納得した客が3ドルを払おうとすると「ご理解頂けたのなら2ドルで結構です」と2ドル受け取りました。 時間は自分にとっても相手にとっても貴重な財産なのです。

時間の価値を知らない者は、生まれながらに栄光には向いていない。

[ヴォーヴナルグ] フランスの思想家│1715 - 1747

時間を守ると信頼される、と言うよりも時間を守らなければ信頼を失う、と言う方がしっくり来るように思います。 また、お金は殖やせるけど時間は増やす事が出来ないので富豪や経営者たちほど時間に対してシビアに考えている人が多いように思います。

そして、「相手の貴重な時間を貰っている、奪っている」という感覚を持ち合わせていない人達がかなりの割合でいます(質問厨の人たち)。 これは情報発信をしている(サイト運営・ブロガー・Youtuber他)人なら、この気持ちが痛いほど理解できると思います。

質問する側は「1分」、質問に答える側は「数十分」時間を消費するという事を忘れないで下さい。 質問に対して正確に回答する為には、下調べをする時間が必要になる場合が往々にしてある事を理解しましょう。

カテゴリ6「COMMUNICATION / コミュニケーション」

対人関係で役立つ名言やコミュニケーション術に関することが、このカテゴリに掲載されていますが、 その中でも異彩を放つものが1つあったのでそのキャッチフレーズを紹介したいと思います。

ナメられてるぐらいがいい

【ナメられてるぐらいがいい】

1605年、兄の前田利長から家督を継いで加賀藩当主となった前田利常。彼には一風変わった特徴がありました。 それは鼻毛がボーボーに伸びていたのです。当然周囲の笑い者となり、家臣たちは恥ずかしい思いをしていました。

しかし実はこれには利常に隠された狙いがありました。 幕府から謀反の疑いをかけられるのを防ぐ為に、わざとバカにされる事で幕府を油断させていたのです。

利常は城下町の金沢を整備したり、能登での塩の生産を高めるなど歴史的な名君だったと評されています。 自分のプライドに固執せず、人からバカにされることを恐れない勇気も大切です。

この世で成功するには、馬鹿のように見えて、その実、利口でなければならない。

[モンテスキュー] フランスの哲学者│16892 - 1755

世の中に「絶対に謝らない人」っていますよね。あれは自分のプライドが邪魔しているんだと思います。 自分を大きく見せる為に自慢話で女性を口説いている男もよく目にしますよね?

どちらも裏では蔑まれていますよね。自分の失敗話や欠点を面白おかしく話せる人の方が 器の大きな人間として評価されます。余計なプライドなんて捨ててしまいましょう。

それにしても前田利常の鼻毛ボーボーのエピソードを見つけてきた著者には感服します(笑) どうやって発掘してきたんだ。

カテゴリ7「HOPE / 希望」

「希望」カテゴリでは名前の通り、人生に希望が持てる名言がたくさん散りばめられていました。 そして最後となりますが私が気に入ったキャッチフレーズを2つほど紹介させて頂きます。

まぶしい世界へいこう

【まぶしい世界へいこう】

福沢諭吉は子供の頃から好奇心旺盛な性格でした。ある時、「アンモニア水を作りたい」と考えた彼は、 庭先で実験をして近所で悪臭騒ぎを起こしました。

また、自分が学んだオランダ語が外国人に通じるかを試すために横浜へ出向いた時、世界の主流は英語なんだと知りました。 すると次は英語を勉強し、「咸臨丸(かんりんまる)」に乗せてもらってアメリカへ渡ります。

帰国後、「慶應義塾」を作って、自分が海外で学んだことを若い世代へ伝え、優秀な人材を輩出していきました。 魅力を感じる世界にどんどん足を踏み入れましょう。それが自分を最も成長させる方法です。

「未来」はいくつもの名前を持っている。弱き者には「不可能」という名。卑怯者には「わからない」という名。 そして勇者と哲人には「理想」という名、である。

[ヴィクトル・ユーゴー] フランスの詩人・小説家│1802 - 1885

好奇心を絶やさないこと。そしてその好奇心の赴くまま行動に移して必ずチャレンジすること。 何でも良いからとにかく行動に移さないと人生は何も変わらないままだ。

人生はニャン度でもやり直せる

【人生はニャン度でもやり直せる】

自動車王のヘンリー・フォード。しかし初めて設立した自動車会社ではわずか21台の車を製造しただけで倒産してしまいます。 その次に出資者を募って設立した会社では経営者と折り合いがつかず追放されることに。

それでも諦めずに3度目に作ったフォード・モーター社で開発したT型フォードが世界中で1500万台以上を売り上げる大ヒット車となりました。 彼は成功を収めるまでに5回の無一文を経験したと言われています。

ヘンリー・フォードはこう語る。 「将来を恐れる者は失敗を恐れて自分の活動を制限する。しかし失敗は成長に続く唯一の機会である。」

楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はドーナツの穴を見る。

[オスカー・ワイルド] アイルランドの作家│1854 - 1900

日本では「七転び八起き」ということわざが有名ですが、オランダの画家であるゴッホは 「99回倒されても、100回目に立ち上がれば良い」と語っています。

偉大な発明王エジソンは電球を完成させるのに2000回とも1万回とも言われる数の失敗をしたとも言われています。 諦めずに最後の1回だけ成功すれば、それで人生は良いのです。ニャン度でも挑戦しましょう。

人生はニャンとかなる!の書評と感想

2012年に「人生はワンチャンス!」が発売され、本作「人生はニャンとかなる!」はこのシリーズの2作目となります。 「第2作目は内容が少し薄まっているんじゃないの?」と私は最初に思ってしまいました。

しかし両方とも読み比べてみて、私的にはコチラの「人生はニャンとかなる!」の方が好きです。猫派だから、とかそんな単純な理由ではありません。 掲載されている内容やキャッチフレーズ・偉人のエピソードなど、こちらの方が前作よりさらにパワーアップしていました。

「大切なこと」をカテゴリー毎にいくつかピックアップしてご紹介させていただきましたが貴方はどう感じられましたか。

私は猫の写真に癒されながら「大切なこと」を学んだり、忘れてかけていた事を思い出させてくれました。 文章量も少ないですし、1ページ完結型なのでスラスラ読み進める事もできますし、読むのを中断・再開するのも容易な本です。

本を一度読んだだけでは、なかなか頭の中に入ってきませんが、こちらの本は可愛いらしい猫の写真見たさに何回か読み直したいと思えますし、 そうやって二度・三度と読み直す事によって本の内容がより記憶に残りやすくなるので良い構成の本だなと感じました。

読書が苦手な方にも読みやすいですし、自分に適した「心に刺さる名言」がいくつか見つかると思います。 少しでも幸せな人生に一歩近づけたなら嬉しいです。それではまた次回の書籍レビューでお会いしましょう。 最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。