夢をかなえるゾウ - 水野敬也

「夢をかなえるゾウ」の解説と要約&あらすじ・内容の説明と感想レビュー

もやは説明不要の名著「夢をかなえるゾウ」は2007年に初版発行され、瞬く間にベストセラーの大ヒット作品となり翌年の2008年にはTVドラマ化されました。 何とかして今の生活を変えたい、自分自身を変えたいと願う「僕」と、おかしな関西弁を話すインドの神様「ガネーシャ」の二人が織りなす不思議な物語。 笑いあり・涙ありでストーリー自体も非常に面白いですし、本のタイトル通り、自分の夢を実現する為の自己啓発書としても役立つ本となっています。

主人公である「僕」と同じように、うだつの上がらない生活を送っている貴方!自分自身を変えたいと思っている貴方! に是非ともオススメしたい本。 そんな「夢をかなえるゾウ」を読んだ感想・書評・あらすじ・レビューなど、掻い摘んで解説していきます。

簡単なあらすじ

仕事に困らない。食べる事に困らない。寝る場所に困らない。平凡な生活を送れるのは充分に幸せな事だと分かっているけれど、 やっぱりお金持ちになりたい。チヤホヤされたい。成功したい。有名になりたい。自分にしか出来ないような大きな仕事がしたい。 才能を発揮したい。そういう欲が出てきてしまうのが人間の性。

「よし!やってやる!」と一念発起して行動を起こしてみても数日も経てば結局3日坊主でまた元通りの自分。 「変わりたい」という気持ちから「どうせ自分は変われない」と思って諦めてしまうのは皆さんも経験があるんじゃないでしょうか。

そんな、ごく普通の生活を送っているサラリーマンの「僕」の前に突如としてやってきたインドの神様「ガネーシャ」は 主人公の家に住みつき、ゲームをしては寝るだけの怠惰な生活を送り始めます。しかしガネーシャは自分を変えたいと願う僕に対してこう言います。 「ほな、ガネーシャ式の方法を教えたる」こうして夢をかなえる為の一番簡単な方法を伝授してくれるのであった。

ガネーシャ式・夢をかなえる方法

ガネーシャから出題される課題は一日に一個。与えられた課題は必ず実行に移す事。 課題自体はそんなに難易度の高いものではなく、どれでも達成可能なものばかり。 「そんな課題をこなして何か意味があるのか?そんな事で本当に夢がかなうのか?」と疑問を持つかも知れませんが 過去に大きな偉業を成し遂げた偉人たちが通過してきた課題であるとの事です。

このページではガネーシャから与えられる30種類ほどの課題の中から一部を抜粋してご紹介したいと思います。

・くつを磨く
・コンビニでお釣りを募金する
・毎朝、全身鏡を見て身なりを整える
・食事を腹八分におさえる
・会った人を笑わせる
・トイレ掃除をする
・まっすぐ帰宅する
・一日だけ何かをやめてみる
・自分が得意なことを人に聞く
・自分の苦手なことを人に聞く
・タダで貰う
・明日の準備をする
・お参りに行く
・プレゼントをして驚かせる

ガネーシャの課題:くつを磨く

例えば1つめの「くつを磨く」に関しては、日本人が誇るプロ野球のイチロー選手(2019年に現役引退)はメジャーリーグの試合終了後でも、 「神聖な商売道具を粗末に扱うことは考えられない」といって他の選手たちが全員帰った後でもグローブを磨いたりして道具の手入れを決して怠らない。 これは小学校の頃からずーっと続けてきた習慣らしいです。そういう真っ直ぐな姿勢こそがトップを取る秘訣だと。

イチロー選手がバットやグローブを大切に扱うように、サラリーマンの商売道具であるビジネスシューズはきちんと磨いて手入れを怠るなというガネーシャからの課題です。

「いやいや、そうは言っても靴を磨いたぐらいで成功が手に入るとは思えない」そう思ってしまった貴方。 ガネーシャから言わせてみれば「今まで自分なりに考えて生きてきて、それで結果出せてへんのちゃうん? 自分のやり方で今までアカンかったんやから、人の言う事聞いて実行する以外に何か方法あんの?」 との事です。なかなか厳しい意見ですが的を射ている気がします。

また、絶対に成功しない為の一番重要な要素としてガネーシャが挙げているのが 「人の言う事を素直に聞かない」という事です。 自分の意見が絶対に正しい、といった傲慢な態度をとっていたら自分の周りに人も寄り付かないでしょうし成功できないのは当然かも知れません。 成功者は謙虚な人が多いですしね。

成功するための秘訣や裏ワザ

私たちはどうしても成功するための秘訣や裏ワザを探してしまいがち。 要するに「ラク」して成功できる方法を探し求めてしまうんですよね。 例えば巷に溢れているダイエットに関する情報や食品が分かりやすい例だと思います。 私たちはいつも「ラク」が出来そうな最新式のダイエット方法やダイエット食品を探し求めてしまう。

そんな魔法のような物なんて有るはずがないのに。食事制限や運動を地道に頑張るしか痩せる方法はないのに。 ラクな方法で世の中すべてが上手くいって成功できるのであれば誰も苦労はしないですよね。 結局ラクに成功できる方法や裏ワザなんて存在しないんだという事を肝に銘じましょう。

ガネーシャの課題:コンビニでお釣りを募金する

2つめの課題である「コンビニでお釣りを募金する」に関してはビジネスや芸術、ありとあらゆる分野の成功者が実践している習慣であるとの事。 特に海外では大富豪が莫大な金額の寄付をするという話を良く聞きます。日本ではソフトバンクの孫正義さんが東日本大震災で100億円を寄付した事が有名ですね。

お金持ちだからとか、お金持ちになったから寄付をしているという訳ではなく、全然お金持ちじゃない若い頃から少額ながら寄付をする習慣が大切だとガネーシャは言う。 勿論これは思考停止してお釣りをとにかく募金箱に入れてしまえば良いという簡単なお話ではありません。

お金が欲しい、有名になりたい、成功したい。これらの願望はすべて自分自身に対する欲です。 それに対して寄付をするという行為は他人へ与える行為。自分の事ばかりではなく周りへ何かを与えてこそ、回り回って自分に利益が返ってくるというカラクリ。 これは何も「夢をかなえるゾウ」だけに限った話ではなく、言い方は違えど、あらゆる本でも良く言及されているのを目にします。

歴史的に見ても、特にこのインターネットが発達した現代だからこそ、ますます重要度は高まっていると思います。 ネットサーフィンすると無料で手に入る情報、無料で聞ける音楽、無料で見れる動画、無料で遊べるゲーム、今や色んなものが無料で使える時代です。 無料で利用できるのが当たり前になりつつある現代こそ、この「まずは自分が相手に何か与える行為」はとても重要な心構えなんだと感じます。

ガネーシャの課題:毎朝、全身鏡を見て身なりを整える

3つめの課題「毎朝、全身鏡を見て身なりを整える」に関しては、人の印象は最初の2秒間ですべてが決まると言われています。 自分の身なりを整える事、外見に気を遣う事の重要性はわざわざ説明しなくても皆さんも良くご存じだと思います。

ただそんな単純な話で終わらないのがこの「夢をかなえるゾウ」の良いところです。

「夢をかなえるゾウ」の中ではガネーシャがさらに細かくその理由を説明してくれています。 「我が輩の辞書に不可能の文字は無い」の名言で有名なナポレオンはこんな言葉も残しているそう。 「人はその制服の通りの人間になる」と。

このセリフを聞いて私はある映画を思い出しました。「es(エス)」という映画をご存じでしょうか? この映画は実際の実験を基に制作されたノンフィクション映画なんです。 話が逸れてしまいますが少しだけ映画の話をさせて下さい。

映画es(エス)の内容

ある心理学の実験を行う為、新聞広告によって募集された20人の男たちがドイツの大学地下に設置された擬似刑務所で、 それぞれ囚人と看守の役に分かれて2週間演じ続けるという実験が行われる。

普通の人間が特殊な肩書きや地位(囚人役と看守役)を与えられると、その役割に合わせて行動してしまうことを証明しようという実験です。 最初はみんな役柄を演じることに遠慮したり「ごっこ遊び」のような感じで控え目だったのですが、 数日ほど経過すると囚人役はより囚人らしく、看守役はより看守らしく振る舞うようになりました。

そしてついには看守役が囚人役に対して暴力を振るいだした為、当初2週間を予定していた実験が わずか6日間の時点で「危険」と判断され実験は中止となりました。もちろんこれは実話です。

ラベリング効果

「夢をかなえるゾウ」の身なりを整える行為や、「映画es」のそれぞれ囚人と看守の役柄を演じる行為。 これらは心理学でいう「ラベリング効果」と呼ばれるもので科学的にその有用性が証明されていて実際に効果があるものとされています。 例えば男性が女性物の服を着続けると女性らしく振る舞うようになったりもします。

「夢をかなえるゾウ」で出題されるガネーシャからの課題は一見するとどういう効果があるのか分からないものが多いですが、 どういう意味があるのかガネーシャが丁寧に説明してくれるし、しかもその説明はイタズラに根拠がない事を言っている訳ではなくて、 科学的にもきちんと効果があるとされている課題を選んでくれている訳です。

心に響いたガネーシャの教え

一日だけ何かをやめてみるというガネーシャからの課題に挑戦中の「僕」。いつもは家に帰ってきてから何となくテレビの電源を入れていたけど今日はそれをやめてみた。 テレビを見ない代わりに読書をしてみた。その時の「僕」と「ガネーシャ」のやり取りが印象的だったのでご紹介します。

「テレビやめたんはええ心掛けや。ただ・・」
「ただ・・?」
「どうせまた何日かしたら何となくテレビ見てまうやろ?」
「いや、もう出来るだけ見ないと決めました」
「恐らく無理や。なんで出来へんか教えたろか?」
「・・・はい、お願いします」
「自分、今日はテレビ見ぃひんて決めたんやんな?」
「はい」
「これ、何が変わったん?」
「テレビを見ないと決めたので僕の意識が変わったんじゃないですか?」
「あのなぁ、今から言う事は大事な事やから覚えきや。それはな・・・」

人間は意識を変えることは出来ない

「人間は変わろうと思ても変わられへん最も大きな原因はな、人間は意識を変えることは出来ない。これを理解してないからや」 私たちは何か新しい事を始めようとする時、よし今日から頑張ろうと「意識」を変える。でもそれはガネーシャから言わせてみれば「逃げ」の姿勢らしい。

確かに私自身も思い当たるフシがあった。頑張って筋トレを習慣づけようと思い、その時はムキムキになった将来の自分を想像して興奮して、筋トレを始める。 でもそんなモチベーションなんて数日から一週間程度で燃え尽きてしまって結局は3日坊主で終わってしまう。

では具体的にどうすればいいのか?ガネーシャは「具体的な何かを変えなアカン」という。 テレビを見ないというのが目的であれば物理的にテレビが見れないようにコンセントを抜いてしまうというのがガネーシャの答えだ。

コンセントを抜いてしまえばテレビを見ようと思っても一度立ち止まる事ができる。こうする事でテレビを見ないで済む可能性が少しだけ上がる。 もっと言うとテレビを捨ててしまうのが一番最善の方法だ。ただ単に意識を変えるだけじゃなく、そうせざるを得ないような環境を作り出すことが大切だと言う。

強制的に環境を作り出すことが大事

「ただ自分の心の中で覚悟を決めるだけなのか、具体的な行動に移すのか、それによって生まれてくる結果はまったく違ってくるんやで」 私にはぐうの音も出ないほど正論に感じましたが貴方はどのように感じられたでしょうか。

結局は人間の意志やモチベーションなんてアテにならないのだから、思い切って「えいやっ!」と半ば強制的に環境を変えてしまうのが 最善の方法だという事。それぐらいの強制力がないと人間という弱い生き物は変われないといった具合でしょうか。

私の場合、筋トレを習慣化したいのであれば「携帯のアラームを設定して、それが鳴ったら開始する」とか「トイレに行く度にそのついでに筋トレもする」とか、 行動心理学でいうところの「Aが起こればBという行動を開始する」という所謂アクション・トリガーを利用すれば良い結果が生まれるのかも・・。 いや、それでもまだ甘い。そうせざるを得ない環境を作るのであれば体に重りを縛り付けてしまうぐらいが一番確実なのかも知れない。

ここまで読んで「そんな事ぐらいわざわざ本を読まなくても分かってるよ」と感じた方も恐らくいらっしゃると思います。 では今すぐテレビのコンセントを抜く事が出来ますか?今すぐテレビを捨てる事が出来ますか? もしも今すぐ行動できないのであれば、それは理解できていないのと同じというのがガネーシャの主張なのです。

夢をかなえるゾウ一番の見どころ

これまで、ガネーシャが課題を出す → ガネーシャが課題の意味を説明してくれる → 「僕」が課題をこなしていく

という流れを解説していきました。さて、「夢をかなえるゾウ」は全部で約325ページあります。 上記の課題をこなしていく流れが260ページ辺りまで続きます。なので全体のページ数に対して8割以上が淡々と課題をこなしていく内容で占められている事になります。 これだけでも充分に良い本ではありますが、正直これだけの一本調子のままでは「名著」と呼べる内容ではないと個人的に思っています。

これまで主人公の「僕」と「ガネーシャ」は1ヶ月ちかい時間を共に過ごしてきた訳ですが、 いつまでも「僕」のそばに居続ける訳にはいかない、という事でガネーシャとのお別れの時が徐々に近づいて参ります。 そこでガネーシャは「僕」に対して「最後の課題」なるものを出題してくれます。 実はここが「夢をかなえるゾウ」の一番の核心部分であり、最も面白い部分です。

ただ核心部分の解説に移る前にお伝えしておきたい事が1つあります。 私は「夢をかなえるゾウ」の核心部分の魅力を100%完璧に伝えられる自信がありません。 「僕」と「ガネーシャ」の会話ありきでストーリーが進んでいくので、 やはり実際に本を購入して読んでもらうのが一番良いのは間違いないです。その点はご了承下さい。

そもそも「かなえたい夢」とは?

「なぁ、自分のやりたい事って一体何なんや?もうこれだけは絶対に死ぬまでやらなアカン。 自分はこれをやる為に生まれてきたんやて心から思えること。それは何なんや?」
「・・・・・。」
「なんや、自分。自分のやりたいこと分からんのんかいな」

貴方はこの「自分のやりたい事って一体何なんや?」というガネーシャからの問いに答えられるでしょうか。 「自分はこれをやる為にこの世に生まれてきたんだ」と自信を持って答えられる人って少ないんじゃないでしょうか。 そんな私たちに対してガネーシャはこう言い放つ。

「そのままやと自分、一生やりたい事なんて見つかれへんよ」

考えても考えてもやりたい事が見つからない。そんな私たちにガネーシャは優しく教えてくれる。 「やりたい事を見つけるのに一番やったらアカン方法、それが考えることや。やりたい事を見つける唯一の方法、それは体感することや。」

私たちが子供だった頃を思い出してみて欲しい。「これはやりたい事だ!」なんて考えていませんでしたよね。 とにかく試してみる。とにかく遊んでみる。とにかく触ってみる。そうやって私たちは体感してきました。 そうやって直に体感してみて「これは楽しい」「これはつまらない」とそこで初めて気付けたんじゃないでしょうか。

とにかく行動、とにかく体感

まずは何でもやってみる。それを繰り返していくと「ああ、これだ!」と思うものが理屈抜きで直感で理解できるんだという。 そうは言っても一体何から手をつけたら良いのか分からない。やっぱり最初は何かをはじめる為のキッカケが欲しい。 そこでガネーシャはヒントを与えてくれる。

「ああいう風になりたいなぁ・羨ましいなぁ・人に認められたいなぁ・女の子に褒められたいなぁ・尊敬する先輩に一目置かれたいなぁ。」 そういう内なる想いをパワーに変えるのが良いという。でもそれ以上に重要で一番やるべきなのは「やらずに後悔していること」を探すこと。

貴方はやらずに後悔している事はありますか?今の職業は本当にやりたかった仕事ですか?安定しているから、大企業だからという理由で就職先を決めませんでしたか? 本当はもっとやりたかった仕事はありませんか?もし心当たりがあるのなら今日から今すぐにその後悔している事に向けて何か実行に移してください。

「時間がないから無理」「忙しいから無理」「お金がないから無理」「とにかく今は無理」「実現できる訳がないから無理」恐らく99%の人はこう答えるんじゃないでしょうか。 もちろん私もそう答えてしまいます。でも今無理なら3年後には実行できるのでしょうか。3年後も今と同じように何か出来ない理由を考えて諦めるんじゃないでしょうか。

さらにガネーシャは畳みかけるように言ってくる。

「後悔しないように生きろ。この言葉、自分も何回も聞いた事あるやろ。何でこの言葉、こんなにぎょうさん世の中に溢れてるか考えた事あるか?

それはな、みんな自分の人生に後悔したまま死んでいくからや。せやから、こういう言葉が繰り返し言われるんや。

もしみんなが後悔のない人生送ってるんやったら、こんな言葉必要あらへんやろ。みんな知ってるねん。やりたい事やって後悔せんような人生送った方が幸せになれるてな。

でもやらへんねん。何でや?それは今の自分と同じこと考えてるからや。収入、世間体、不安。同じやで。人を縛ってる鎖なんてみんな同じなんや。今何か一歩踏み出さんと自分、やらんまま死んでいくで」

考える必要はない。覚悟を決める必要もない。何でも良いから行動する。アクションを起こす。とにかく小さな一歩を踏み出す、それが大事だということ。 それで勇気を出して一歩を踏み出して、自分の才能が認められなかったり、他人から必要とされなかった場合は諦めてしまってもいいとガネーシャは言う。

「自分に向いてない分野やと思たら、諦めてもええんや。でも1つだけ、絶対に諦めたらアカン事がある。

自分自身や。自分には何か才能がある、自分にしか出来ひん仕事がある。その事に関しては諦めたらアカン。見つかるまでそれを探し続けなアカン。

自分自身に対しては絶対に諦めたらアカン。でもな、生き方は人それぞれや。別に仕事は生活する為の手段であって、趣味の時間がたくさん欲しい人もる。そこは自由やで。」

結局すべては「僕」次第。私次第。貴方次第だということ。一度きりの人生、どのように生きていくかは最終的には自分自身ですべて自由に決められる。 さぁ、貴方も今日から夢をかなえる為の第一歩を踏み出してみませんか?ちなみに私は一歩目を踏み出し、もう歩き始めていますよ。

夢をかなえるゾウの書評と感想

「夢をかなえるゾウ」をすべて読み終えて。 基本的に「僕」と「ガネーシャ」の二人による会話で毎日のストーリーが進んでいくという方式が採用されています。 その結果、本自体が非常に読みやすくスラスラと読み進める事が出来て、アッという間に読破してしまいました。

さらに今回このページでは取り上げませんでしたが、ガネーシャの親友「釈迦」と一緒に富士急ハイランドへ遊びに行くなどの コミカルなサブストーリーも描かれていて、本当に楽しく、それでいて自己啓発に役立つ知識も一緒に手に入るという良書でした。

※話が脱線しているので自己啓発メインで読み進めたい方にとってコミカル部分は賛否両論わかれる所かも知れません。 私個人的には、主人公である「僕」に自分自身を重ね合わせて読み進めてみたり、ガネーシャに愛着が沸いてこそ 「夢をかなえるゾウ」の真の良さが発揮されると思います。(正直、最初は鬱陶しく感じていましたが本を読み終えるとコミカル部分の必要性が理解できた)

この本が名著と言われる理由が分かる気がしますし、ベストセラーになるだけの良書である事は間違いありません。

さらにもう一度読み終えて

さらにこの記事を執筆するにあたって、もう一度「夢をかなえるゾウ」を最初から読み直しました。 二回目は物語部分やコミカル部分を読み飛ばして、自己啓発につながる部分だけをピックアップして読んでいきました。

やはり一度読んだだけでは内容を忘れてしまっていた部分も多くあり、自己啓発に役立つ情報・知識・心構えなどが満載だったと改めて確認できました。 夢をかなえるゾウが最初に販売されてから、もう10年以上の時が経過しています。 この本に書かれているガネーシャからの課題を10年間実践された読者の方がいるとしたならば、 大成功とは言わなくても中成功・小成功は実現していて、本当に自分の夢をかなえられたんじゃないかと推察します。

それだけのパワーとポテンシャルを持ち合わせている本であるのは確かです。 ダイエットの例も挙げましたが、巷に溢れているあらゆる自己啓発書や成功法則書を手あたり次第に読み漁るぐらいなら この本を擦り切れるまで熟読し、ガネーシャからの課題を地道にこなして継続する方が夢の実現が近づくでしょう。

この本の一番良いところはベビーステップ・スモールステップで今日から気軽に実践していける事しか書いていないところです。 何事もはじめの第一歩が最も大きなエネルギーが必要になりますよね。その第一歩目がなるべく小さなベビーステップで済むように調整されています。

小さな事からコツコツと実践・行動・そして継続あるのみです。 それではまた次回の書籍レビューでお会いしましょう。 最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。