財布はいますぐ捨てなさい - 金川顕教

「財布はいますぐ捨てなさい」の解説と要約&あらすじ・内容の説明と感想レビュー

「財布はいますぐ捨てなさい」は2017年に初版発行され、アマゾンでも多数の高評価レビューが付いている本。 著者は金川顕教さん。

金川さんは立命館大学に通いながら、難関資格といわれている公認会計士の試験に合格。そして世界一の会計士事務所、トーマツに入社。 トーマツから独立した後は、起業3年ほどで5億円の売り上げを突破します。

金銭的にも時間的にも「自由」を手に入れる為に金川さんが「捨ててきたもの」を本書の中では紹介しています。 世の中には「成功する為の方法」は、ちまたに溢れているのに「やらない事・捨てる事」をまとめている本はそう多くありません。

すでにお気付きかと思いますが、この本は財布を捨てる理由を懇々と説明している本ではありません。 人生を変える為に「新しく何かをやり始める」にも、まずは「何か」を捨てないといけません。 人生で成功する為に捨てるべきものを知り、「人生の効率化」を図っていきましょう。

きっと本書を読めば、「自分はこんなにも無駄な時間を過ごしていたのか」という発見や、 「人生で成功している人はここまで徹底しているのか」という気付きが得られるでしょう。

時間を作り出す

夢を実現させることが出来る人と、出来ない人の差はノウハウや知識の量ではなく「時間の使い方」に差があります。 誰にでも平等に1日24時間が与えられています。時間は大きく4つの種類に分ける事ができます。

  1. ①必要最低限の時間:食事・睡眠・入浴・歯磨きなど
  2. ②目標達成のための時間:将来の目標につながるための行動
  3. ③人生を楽しむ時間:趣味やプライベートを楽しむための時間
  4. ④やらなくてもいい時間:上記の①②③に属さない無駄な時間のこと

夢を実現できる人というのは何がなんでも②の時間を確保して、実際に行動していた人です。 実現できない人は、③と④に時間を費やし過ぎて目標達成につながる行動ができないままなのです。

要するに③と④で消費している時間を極力なくしていき、②の時間を増やす事が成功のカギとなります。 もうお分かりでしょうか?だからやらない事を決めていくのです。

「やりたい事が多すぎて時間が足りない」という人も、③に時間を使い過ぎているのです。人生を楽しむのは夢を実現した後でも、目標を達成した後でも十分です。 今は②の時間を増やして集中的に時間を投下すべきです。

マルチタスクは不要

非常に重要な事ですが、人生で結果を出している人たちに共通しているのが「マルチタスクをしていない」という事実です。 色々やってしまうと集中力が分散します。すべてが中途半端に終わって結果が出ないのです。

結果を出す人は「これだけをやる」もしくは「これとこれだけやる」というように、やる事をかなり絞り込んでいます。 誰でもできる事は他人に任せて、本当にやるべき事だけに集中する。結果を出す人は一点突破型の人です。

日常生活で消せるものを消していく

あなたは忙しく、この24時間はほぼ埋まっています。だから新しくやりたい事を入れるスペースが足りないのです。 何にどれぐらいの時間を使っているのか表にまとめてみて下さい。

  1. 睡眠:8時間
  2. 準備:1時間
  3. 仕事:10時間
  4. 通勤:1時間
  5. 食事:1時間
  6. 入浴:1時間
  7. その他:2時間

あなたの目標は何ですか。「脱サラする」「投資家になる」「良い家に住む」「結婚する」「痩せる」なんでもいいです。 変化したいという事を考えながら表を見つめて下さい。目標には必要ない事に多くの時間を費やしているはずです。

ここから無駄を削ぎ落ちしていくのです。目標を達成するまでは睡眠時間を8時間から6時間に。 食事も入浴も0.5時間に減らすなど、どんどん減らしていけるはずです。

自分がやらなくても良い事は外注していきます。例えば食器洗いは食洗器に、掃除はロボット掃除機にやらせます。 お金に余裕があるのであれば家事代行サービスに申し込んでも良いのです。

こうして時間を短縮したり、他人やロボットに外注していく事によって時間に「隙間」がそこそこ生まれるはずです。 この隙間時間を上手に活用して目標を達成していく事が大切です。

無駄なことを徹底的に無くして、やるべき事をやる時間を捻出し、一刻も早く行動する。 これが一番あなたに訴えたい事です。では何をしていけば良いのか。

「マインド」「環境」「人間関係」「お金」「ビジネス」「プライベート」「日常」 これらの7分野のなかで「やらない事」を決めていき、今すぐ止められるものは今すぐ止めて下さい。

やらない事1:マインド

「大多数の人がどうやったら成功できるかの【方法】を知りたがるが、本当に成功する人はまず【確信】を高める」 これ、まさに真理だと思っています。

「ヤル気を高める方法を教えて下さい」「月収100万円を稼ぐ方法を教えて下さい」こんなノウハウについての質問って多いですよね。 しかし方法を教えた所でうまくいきません。何故なら確信が全然できていないからです。

例えば、月に20万しか稼いでいない人が年収3000万円になりたいと思ったとします。 外資系の営業マンになれ、起業しろ、医者を目指せ、投資家になれ、そんな風に方法を教える事はできます。

では、皆さんにそれが出来るかというと出来ないんですね。何故なら「自分は3000万円稼げるんだ」という確信が持てないからです。 方法を知ったところで、「本当にできるのかな」という疑念にとらわれてしまうのです。

「俺は東大に行ける!」という確信を持った人しか合格できません。実は確信を高め切った人にしかノウハウというのは効果を発揮しません。 高い目標を見た時に、「自分には無理だ」と思ってしまうからです。

常識はいらない

成功している人やお金持ちの人が「普通」ととらえる水準は、ビジネスでも日常生活でも一般人とは異なっています。 だから一般人と違う結果を生み出す事ができて、成功したり、稼ぐ事ができたんです。そこに気付いて下さい。

例えば100万円稼いだとします。一般人はそれで好きなものを買ったり貯金したりします。 でも成功している人は違います。100万円を再投資して200万円稼ぎます。

普通の人たちは再投資するのが怖いんですね。「このままでいいです」なんて言ってしまうのです。 これは能力の差ではありません。再投資するか・しないかの差でしかありません。

もし稼げるようになりたいのであれば、家族の常識、世間の常識、友達の常識は必要ありません。 「新しい常識」を身に付ける必要があります。

才能はいらない

人生に成功している人たちは特別な人間だと思われがちですが必ずしもそうではありません。才能がある人なんて圧倒的に少数です。 私が考えるに、才能とは作るものです。

平均的な収入よりも稼いでいるという事は、どこかで平均以上のことをやっているからです。 しかしその努力は外からは見えません。

苦手だと思っていても意外とできたりする。 才能とか過去への執着はすべて捨て去って、新しい自分に生まれ変わる為にふさわしいマインドに変えていきましょう。

学歴はいらない

私は比較的、高学歴というわれる大学に2浪した末に入学しました。 しかし、今となっては偏差値が高くない大学に現役で入ってビジネスの勉強をしておけば良かったと感じています。

学歴は「無いより有った方がいい」そう考える方もいると思いますが、果たして本当にそうなのでしょうか。 むしろ学歴が足を引っ張ることがあるとさえ思っています。

輝かしい学歴や難関資格など、過去に手にした成果を失いたくないばかりに、失敗を恐れて新たなチャレンジに二の足を踏んでしまう人が多いのです。 これは高学歴の人にありがちな欠点です。

学歴が直接的に結果を出してくれるものではありません。 自分の結果にフォーカスし、「責任を取る」という気概のある人が成功を手にするのです。

だから学歴は必要ないし、学歴コンプレックスだって必要ありません。

肩書きはいらない

私の経験上、上場企業の社長さんよりも、非上場企業の社長さんのほうが給料が高いです(超巨大企業は除きます)。 そんなバカな、信じられないって思いますか?でもこれは現実なんです。

大企業の社長さんは株主が多いし、取締役も多い。すなわち監視の目が複数あるから好き放題できないんです。 考えてみれば当たり前ですよね。

大企業が故に不自由な部分もいっぱいあるんです。 その辺のいる、おっちゃん社長の方が年収1億でしょっちゅう旅行に行ったり、ホテルを事務所代わりにしていたり好き放題しています。

言い方が悪いかも知れませんが、社会的にイマイチみたいな会社の社長の方が、心底うらやましい生活を送っているのです。 お金も持っているし、自由な時間だって沢山持っているのです。

批判はいらない

愚痴・批判・評論は時間の無駄です。実際に成功している人やお金持ちは、人の批判をあまりしません。 批判している暇があったら、自分の将来のために行動した方がいいと考えているからです。

また、お金持ちになるほど、コンプレックスがなくなるというデータもあります。 だから益々、他人や社会に対しての批判をしなくなっていくんです。

人間なんて良いところもあれば悪いところもあるし、パーフェクトな人間なんていないんですよ。 そこで比べて何か良いことありますか?何もありません。

ネットに上がっているニュース記事とかYoutubeの動画とかでも批判コメント繰り返している人いますよね? そんな事しているヒマがあるんだったら結果を出す為に時間を有効に使う方が良いのは明白ですよね。

やらない事2:環境

ここで言いたい事は今すぐに「現状世界」から「新世界」に行って下さいという事です。 新世界というのは「夢を実現させた世界」の事です。目標を達成した時の世界ともいえます。

ポイントは、メインの軸足を「新世界」に移す事です。今すぐに、です。 一説のデータによると、98%の人は現状の環境のままで、異なる成果を求めようとしているそうです。

今の環のままで異なる成果を出すのは非常に難しいです。 ほとんどの人たちが成果を出していない(夢を実現できていない)のも納得の結果です。

例えばダイエットの話をしましょう。80㎏から50㎏に減量したいとしましょう。 Aさんの現状世界が80㎏、新世界が50㎏という事です。

Aさんの家族はみんな太っていて、父親85㎏・母親70㎏・弟90㎏・妹75㎏だったとします。 朝・昼・晩と家族みんな同じメニューの食事を摂ります。

家族が平然とバクバク食べているのに自分一人だけ我慢できますか? この環境で自分だけダイエットに成功するのはかなり難易度が高いはずです。

本気で60㎏に減量したいと考えるのであれば「現状世界」の家族から今すぐ離れた方がいい。 そして自分が目指してる「新世界」の50㎏ほどの人たちと一緒に食事を摂る方が成功率はグンと高まるのです。

あなたが変われないのは「自分の意志力」の問題ではありません。「今の環境」が原因なのです。 だから、まず先に環境の方を変えてしまってから結果を後から出すのです。

家に帰らない

私が資格試験の勉強をしている時は6時から24時まで外に出て勉強してました。 朝はカフェで勉強、昼は予備校で勉強、夜はマクドナルドで勉強、家には寝に帰るだけ。

家には誘惑が多いです。テレビがあると見たくなるし、漫画があると読んじゃうし、ベッドがあると寝たくなるのです。 だから家に帰るのを止めていたんです。

食事に時間をかけない

あなたの人生の目的が「おいしく楽しく食べること」ならば時間をかけて食事すれば良いと思います。 しかし別の目標があるのであれば話は変わってきます。1時間も悠長に時間をかけて食べている場合ではありません。

ゆっくり食事を楽しむのは、目標を達成してからのお楽しみにとっておいて下さい。 ほんの数年間の我慢です。食事の時間を圧縮して、夢を叶える時間に充てて下さい。

睡眠時間は削らない

自分を追い込んで、睡眠時間を極限まで削る人がいますが、パフォーマンスを上げたいのであれば、 ある程度のまとまった睡眠時間を確保した方が良いと思います。気合も睡魔には勝てないのです。

パフォーマンスを発揮するには【精神・脳・身体】の3要素が必要です。 精神=モチベーション・マインド、脳=集中力・アウトプット、身体=行動力です。

さらに身体は【食事×睡眠×運動】という掛け算から構成されています。 精神・脳・身体、どれが欠けていても最大限のパフォーマンスは発揮できません。

睡眠はいっぱい寝れば良いという訳ではなく「睡眠の質」がとても重要です。 できる限り寝具にはこだわって下さい。特にベッド(マットレス)はメチャクチャ重要です。

寝具もパフォーマンスを上げる為の仕事道具と考えると、食事よりも大切な要素と言えるかも知れません。 無印良品のベッドは比較的コスパが良いと言われているので、まずはそこから手を出しても良いでしょう。

お金に余裕のある方は数十万円のベッドも検討してみて下さい。 ちなみにキングスダウン、シモンズなどの200万円ほどの超高級ベッドは本当に熟睡できるので投資する価値は十分にあると思っています。

自己流はいらない

結果が出ていない人は「そもそもやっていない」もしくは「やり方を分かっていない」のどちらかです。 「やっていない」というのは多くの人が「これでいい」と考えている作業量では全然足りませんよ、という事です。

最初のうちは圧倒的な作業量を重ねまくる事が大切です。「質」というのは「圧倒的な作業量」の中からしか生まれてきません。 一方、「やり方を分かっていない」というのも問題です。

うまくいく方法は、99%うまくいっている人のパターン通りです。 その通りにやれば結果は出ます。しかし大抵の人は自己流を取り入れて失敗していくのです。

例えば料理でハンバーグを作る時、上手に作れる人のレシピ通りに作りますよね。 それなのに起業やビジネスの事になると、勝手に自己流を取り入れてしまう人が多いのです。

「自分で考える」のが正解だと信じているのでしょうか。まずは上手くいっている人の共通点、特徴を研究して下さい。 そのパターン通りになれば、必ずうまくいきます。

こう言うと、「全員がパターン通りにやれば、差別化ができなくて稼げないはずだ」という人がいます。 しかしそんな事は絶対に起こりません。

それは何故かというと、パターン通りにやらない人たちが圧倒的に多いですし、パターン通りにやった僅かな人たちも、 成果が出る前に途中で挫折するからです。だからパターン通りやっても飽和しません。

やらない事3:人間関係

先ほど「環境」についてお話ししました。その環境を構成している大きな要因が「人間関係」です。 人間という生き物は、一緒にいる人の影響を死ぬほど受けるのです。

例えば、あなたが年収1000万円を目指しているのなら、それ以下の年収の友達の連絡先を消して下さい。 そうすると、ほとんどの友達がいなくなります。一人ぼっちになったら、次は出会える場所に行ってください。

年収1000万円を目指しているのなら、それを実現している人をネットで調べて、その人の本を読んだりメルマガを読んで情報を集めましょう。 次はセミナーなんかに顔を出して実際に会ってみる。

会えるのが一番良いですが、それが無理そうなら、まずは本を読むだけでも構いません。 例えばPCに詳しくなりたいからといってビル・ゲイツには会えませんよね。でも本では接触できます。こうして「関わり」を持って下さい。

人が他人から影響を受ける割合は、言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%と言われています。 対面>対話>動画>音声>文章、という式が成り立ちます。

直接対面して、会話する事ができれば100%学べます。これは本を読んで学ぶのと比較して14倍ぐらい効果が高いと言われいます。 結局、人間関係が結果を左右するのです。

友達はいらない

「お金持ちは孤独だ」とよく言われますよね。実はこれ、理にかなっているんです。 年収1000万円以上の人は人口の2%しかいないのです。

つまり100人いたら、自分を除いたらあと1人しかいないのです。その他の98%とは話が合わないのですから、 自然と友達が少なくなっていき、孤独になりますよね。

ビジネスで大成功を収めると、特に日本では周囲からは嫉妬や批判を浴びる事になります。 しかし成功者の多くは、そんなネガティブな反応にいちいち一喜一憂しないのです。

他人に好かれようとしないですし、いい意味で人に嫌われる事を恐れていないとも言えるでしょう。 お金持ちは他人の人生よりも、自分の人生を良くする事に興味をもっているのです。

青春はいらない

私は18歳~23歳までの間は、本当にまったく遊んでいません。 成人式にも行かなかったし、花火大会、何それ?状態でした。

私は一人で「新世界」を生きていたんです。普通の青春なんて必要なかった。 結果を出していないのに遊んでばっかりでは、目標を達成するのは難しいでしょう。

そんなんじゃ人生を楽しめないって?いいんです、目標を達成してからガンガン楽しめば大丈夫です。 むしろ、この勉強に費やした5年間が私にとってのかけがえのない青春です。人生でこんなに勉強した時期はないからです。

やらない事4:お金

あなたはお金をたくさん稼いで、何に使うつもりですか? その理由が自分で分かっていないと、いくら稼いでも幸せになれません。

多くの人達はお金で「安心」が買えると思っています。ある程度稼げるようになったら、今度は資産を守ることに躍起になるでしょう。 もちろんある程度の貯金は必要です。

しかしお金は単なる「交換ツール」です。何かと交換しないと真価を発揮しないものです。 お金で買えるものは、品物や経験の他にもう1つ重要なものがあります。それは時間です。

ほとんどの人はお金を使って時間を節約するという発想がありません。 時間は増やす事ができない分、お金よりも貴重といっても過言ではありません。

お金と時間はたくさん使っていかないと人生は充実しないし幸せにはなれません。 お金の使い方が上手だったら豊かな人生が送れますし、下手だったら残念な人生になるでしょう。

現金はいらない

まず1つの事実として、お金持ちで現金主義の人はいません。今すぐカードに変えて下さい。 するとATMが不要となり、手数料も掛からない、ポイントが常に付くし、お金が貯まります。

現金では何も貯まらないです。むしろ、現金を使うだけ損しているって感じた方がいいぐらいです。 時間的にもお金的にも確実にカードを使用した方が間違いなくお得なんです。

財布はいらない

現金主義をやめると財布も必要ではなくなります。 財布を持つデメリットはたくさんあります。財布は無くしたり盗まれる可能性があります。

私はどうしても現金が必要な時はマネークリップを使います。万が一落としたり無くしても現金だけの損失で済むからです。 財布の代わりに携帯ケースにクレジットカードを入れています。

日本では携帯を盗む人はいないのでこれで大丈夫です。結局持ち物は携帯と家の鍵だけになります。 財布ほど無駄で荷物にもなるし、リスクの高いものはありません。毎日持ち歩くのは止めましょう。

コンビニには行かない

お金の基本的な考え方として「人が関わると損をする」という事を覚えておきましょう。 コンビニで買うと店員さんが関わりますから、その分の人件費が上乗せされているので損です。

大抵のものはアマゾンで買えばいいんです。コンビニで100円するものは半額で買えますし、飲料水などの重いものも運んでくれる。 わざわざ買いに出かける時間だって節約できます。

私は何度も買ったり受け取ったりする事すら無駄な作業だと考えているので、飲料水は一年分まとめて買って、1度で受け取っています。 コンビニは人生で必要ありません。

保険はいらない

私は生命保険に入っていません。必要性をまったく感じないからです。 生命保険は死んだあとに支払われるお金です。生きている間には使えません。

もし自分が会社員なら、その保険料を失業保険に払います。死ぬリスクよりも稼げなくなるリスクの方がずっと高いと思うからです。 日本人は、なんとなく感情で、保険に入っている人が多すぎます。

貯金はいらない

「いざという時の為に」 貯金しておく事は必要ですが、貯金ばかりして、本当にやりたい事や、やるべき事が実現できていない人が多いと思います。

高級マンションに住む、焼肉を食べに行く、旅行する、車を買う、趣味に使う、何でもアリです。 お金が無くなったら、また稼げば良いのです。

しかし時間はそうはいきません。「やっておけば良かった」と後悔する前に、お金を使って好きなことをするのが良いと思います。 また、稼いだお金を事業や投資に回すことも、有意義なお金の使い方です。

最低限の貯金は必要です。しかし何となく貯金しているのは、一生使わない「死んだお金」を増やしている事になります。 これこそが、大いなる無駄ではないでしょうか。

「財布はいますぐ捨てなさい」の書評と感想

金川さんは大学受験の為に毎日の勉強時間を20時間とっており、大学に合格してからもキャンパスライフを謳歌する事なく、 公認会計士の試験の為の勉強時間を18時間もとっていました。

睡眠時間以外のほとんどの時間を勉強に充てるといった生活を5年間ほど遂行したのです。 休みたい、サボりたい、遊びたい、といった誘惑に負けずに勉強しつづける意志力はとんでもないです。

もともとは偏差値の低いヤンキー高校にしか受からなかったそうなので、金川さんは「努力型の天才」と言えそうです。 生まれ持った能力は凡人レベルかも知れませんが、そこから圧倒的な努力を重ねる才能があったと言えるでしょう。

普通の人たちはこんなにも強い意志を持って努力し続ける事は難しいと思います。私だってもちろん無理です。 でも金川さんが、この本の中で言及している「思考法」は参考になる部分も数多くありました。

「年収で数億円も稼ぐ人は頭の中でこんな風に考えているのか」という事も覗き見る事ができました。 彼のすべてを完全に模倣する事は不可能かも知れませんが、自分なりに咀嚼して取り入れられそうな部分もありました。

私も「人生の無駄」を省いていって、ちょっとでも自分の目標に到達できるように一歩ずつ前進していきたいです。 それではまた次回の書籍レビューでお会いしましょう。 最後までご覧いただきまして誠にありがとうございました。